くれなずめ

5月12日(水) テアトル新宿他全国公開!

忘れてやる 思い出にするくらいならー

成田 凌 若葉竜也 浜野謙太 藤原季節 目次立樹  前田敦子/高良健吾
監督・脚本:松居大悟
主題歌:ウルフルズ「ゾウはネズミ色」(Getting Better / Victor Entertainment)
配給・宣伝:東京テアトル 制作プロダクション:UNITED PRODUCTIONS 特別協力:エレファントハウス 製作:「くれなずめ」製作委員会 (UNITED PRODUCTIONS、ハピネット、東京テアトル、Fly Free Entertainment、カラーバード)
©2020「くれなずめ」製作委員会


Movie

Introduction & Story

ある日突然、友人が死んだ。
僕らはそれを認めなかった。
泣きたいのに笑えて、笑いたいのに泣ける。
“狭間”の時間に起こる奇跡─
優柔不断だが心優しい吉尾(成田凌)、劇団を主宰する欽一(高良健吾)と役者の明石(若葉竜也)、既婚者となったソース(浜野謙太)、会社員で後輩気質の大成(藤原季節)、唯一地元に残ってネジ工場で働くネジ(目次立樹)、高校時代の帰宅部仲間がアラサーを迎えた今、久しぶりに友人の結婚式で再会した! 満を辞して用意した余興はかつて文化祭で披露した赤フンダンス。赤いフンドシ一丁で踊る。恥ずかしい。でも新郎新婦のために一世一代のダンスを踊ってみせよう!!
そして迎えた披露宴。…終わった…だだスベりで終わった。こんな気持ちのまま、二次会までは3時間。長い、長すぎる。そして誰からともなく、学生時代に思いをはせる。でも思い出すのは、しょーもないことばかり。
「それにしても吉尾、お前ほんとに変わってねーよな
   なんでそんなに変わらねーんだ?まいっか、どうでも。」

そう、僕らは認めなかった、ある日突然、友人が死んだことを─。
この物語は、結婚式の披露宴と
二次会の間に起こる短いお話。
6人の“今”と、思い出が蘇る“過去”が交錯して笑いと寂しさがごちゃ混ぜになり、 やがて、目を背けていた “友の死”がそれぞれの人生に立ちはだかる―。 記憶にしがみつく、6人の男たちの痩せ我慢と一緒に、すべての出来事を見届けてください。
日が暮れそうでなかなか暮れないでいる状態を表す
「暮れなずむ」を変化させ、命令形にした造語。
形容できない時間、なんとも言えない愛おしい瞬間に名前をつけました。

Cast Profiles

成田 凌
高良健吾
若葉竜也
浜野謙太
藤原季節
目次立樹
城田優
前田敦子
滝藤賢一
近藤芳正
岩松 了
飯豊まりえ
内田理央
小林喜日
都築拓紀

Staff Profiles

監督・脚本
松居大悟
撮影
高木風太
照明
秋山恵二郎
録音
竹内久史
編集
瀧田隆一
振付
パパイヤ鈴木
音楽
森優太
VFXスーパーバイザー
オダイッセイ
主題歌
ウルフルズ
成田凌
1993年11月22日生まれ、埼玉県出身。
14年フジテレビ NEXT smart オリジナルドラマ「FLASHBACK」に主演し、俳優デビュー。主な出演作に、『キセキ −あの日のソビト−』(17/兼重淳監督作)、『ニワトリ★スター』(18/かなた狼監督作)、『ビブリア古書堂の事件手帖』(18/三島有紀子監督作)、『スマホを落としただけなのに』(18/中田秀夫監督作)、『チワワちゃん』(19/二宮健監督作)、『愛がなんだ』(19/今泉力哉監督作)、『さよならくちびる』(19/塩田明彦監督作)、『カツベン!』(19/周防正行監督作)、『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』(20/中田秀夫監督作) 、『弥生、三月 君を愛した30年』(20/遊川和彦監督作)、『糸』(20/瀬々敬久監督作)など。今後の待機作品に、『まともじゃないのは君も一緒』(21年3月19日公開予定/前田弘二監督作)などがある。
キャラクター紹介
吉尾和希
いつも変なカバンを背負っている吉尾は、星空と岡本太郎とウルフルズが大好き。
うじうじして、はっきりしないけど優しくて、マメ。
自分のこだわりが強い。そして冗談も好き。
高校時代に清掃委員をやっていた吉尾は、明石(若葉竜也)に誘われ、文化祭でコントに挑戦することになる。
存在感は薄いが、いれば、なんとなくホッとする、マスコットキャラのような存在。
みんな、吉尾のことが大好き。
高良健吾
1987年11月12日生まれ、熊本県出身。
2006年『ハリヨの夏』(中村真夕監督作)で銀幕デビューを果たし、2007年には映画『M』(廣木隆一監督作)で第19回東京国際映画祭日本映画・ある視点部門特別賞を受賞。2011年の映画『軽蔑』(廣木隆一監督作)で第35回日本アカデミー賞新人俳優賞、 2012年の映画『苦役列車』(山下敦弘監督作)で第36回日本アカデミー賞優秀助演男優賞、2013年の映画『横道世之介』(沖田修一監督作)で第56回ブルーリボン賞主演男優賞/第23回日本映画プロフェッショナル大賞主演男優賞と、出演するたびに高い評価を受けている。近年の出演作に、『多十郎殉愛記』(19/中島貞夫監督作)、『狼煙が呼ぶ』(19/豊田利晃監督作)、アンダー・ユア・ベッド』(19/安里麻里監督作)、『人間失格 太宰治と3人の女たち』(19/蜷川実花監督作)、『葬式の名人』(19/樋口尚文監督作)、『カツベン!』(19/周防正行監督作)、『おもいで写眞』(21/熊澤尚人監督作)など。公開待機作に『あのこは貴族』(2021年2月26日公開予定/岨手由貴子監督作)がある。
キャラクター紹介
藤田欽一
ヘラヘラしていて世渡り上手、うまく周りをいなす欽一は、本当は誰よりも熱い、6人の拠り所。
現在は東京で劇団を主宰しており、友人の結婚式で余興を披露すべく、高校時代の旧友たちを招集した。
余興では演出担当。
みんなに馬鹿にされている吉尾(成田凌)だが、欽一が吉尾の才能をもっとも認め、また吉尾もまた欽一の才能を認めていて、誰より期待している。
だからこそ、吉尾と多くの言葉を交わさない複雑な関係。
若葉竜也
1989年6月10日生まれ。東京都出身。
映画『葛城事件』(16/赤堀雅秋監督作)で、第8回TAMA映画賞・最優秀新進男優賞を受賞。作品によって違った表情を見せる幅広い演技力で数多くの作品に出演。主な出演作品に、映画『雷桜』(10/廣木隆一監督作)、『GANTZⅠ・Ⅱ』(11/佐藤信介監督作)、『DOG×POLICE 純白の絆』(11/七高剛監督作)、『明烏』(15/福田雄一監督作)、『美しい星』(17/吉田大八監督作)、『南瓜とマヨネーズ』(17/冨永昌敬監督作)、『サラバ静寂』(18/宇賀那健一監督作)、『パンク侍、斬られて候』(18/石井岳龍監督作)、『愛がなんだ』(19/今泉力哉監督作)、『台風家族』(19/市井昌秀監督作)、『生きちゃった』(20/石井裕也監督作)、映画『朝が来る』(20/河瀬直美監督作)、『罪の声』(20/土井裕泰監督作)、『AWAKE』(20/山田篤宏監督作) 。今後の待機作品に、映画『あの頃。』(21年2月19日公開予定/今泉力哉監督作) 、初主演した『街の上で』(21年4月9日公開予定/今泉力哉監督作)などがある。
キャラクター紹介
明石哲也
みんなを振り回す、仕切り屋の明石。
乱暴で自信過剰なジャイアン気質のため、リーダーぶって決めたがるが、考えていないのでツメが甘い。
不器用な吉尾(成田凌)を見て、思わず、高校の文化祭で演劇をやる仲間に引き入れた。
そこでやったコントがきっかけで、現在は欽一(高良健吾)が主宰する劇団で役者をやっている。
過去のあることに対して、後悔と責任を感じている。
浜野謙太
1981年8月5日生まれ。神奈川県出身。
バンド「在日ファンク」のボーカル兼リーダー。俳優としても映画、ドラマ、CMなど多数出演し、その独特の存在感とキャラクターで注目を集めている。主な出演作品に、『婚前特急』(11/前田弘二監督作)、『武士の献立』(13/朝原雄三監督作)、『ディアスポリス -DIRTY YELLOW BOYS-』(16/熊切和嘉監督作)、『闇金ウシジマくん Part3』(16/山口雅俊監督作)、『8年越しの花嫁 奇跡の実話』(17/瀬々敬久監督作)、『九月の恋と出会うまで』(19/山本透監督作)、『おいしい家族』(19/ふくだももこ監督作)、『ロマンスドール』(20/タナダユキ監督作)などがある。公開待機作品に『夏への扉 キミのいる未来へ』(21年公開予定/三木孝浩監督作)がある。
キャラクター紹介
曽川拓(ソース)
高校時代から、お調子者な後輩のソース。
賑やかしのいじられキャラで、
リアクションが過剰、ヨゴレになることが多い。
高校時代そして披露宴でも、赤フンで踊ろう、と提案した彼は、現在6人の中で唯一結婚し、子供もいる。
かつてのノリは、すっかり、忘れてしまっている。
余興では小道具担当。
吉尾(成田凌)とは皆からいじられるもの同士で、対立することが多かったが、ふざけあうライバルのような存在。
藤原季節
1993年1月18日生まれ。北海道出身。
2014年、映画『人狼ゲーム ビーストサイド』(熊坂出監督)で本格的に俳優デビュー。主な映画出演作に『ライチ☆光クラブ』(15/内藤瑛亮監督)、『ケンとカズ』(16/小路絋史監督作)、『全員死刑』(17/小林勇貴監督)『止められるか、俺たちを』(18/白石和彌監督作)など。『his』(20/今泉力哉監督作)、主演映画「佐々木、イン、マイマイン」(20/内山拓也監督作)にて第42回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞を受賞。2021年には主演映画『のさりの島』(21/山本起也監督作)他多数公開予定。
キャラクター紹介
田島大成(ひろなり)
後輩キャラの大成(ひろなり)は、ドライで、年下だが6人の中でいちばんの大人。
いつも冷静で、誰よりも周りが見えている彼は、雑用を自ら引き受けることが多い。
世話焼きで、大学時代はモテていたが、現在は東京で会社員として、地味で平坦な生活に苦悶している。
余興では連絡係や雑用を担当。
先輩の吉尾(成田凌)に挑発的な態度をとる、生意気なお節介者。
目次立樹
1985年10月29日生まれ。島根県出身。
2008年、松居大悟とともに劇団ゴジゲンを旗揚げ。全作品に出演している唯一の人物であり、舞台上では圧倒的な存在感を放つ欠かせない存在。
’11〜’14年の同劇団活動休止中は農業に従事。出演作にNHKプレミアムドラマ「アイアングランマ2」、NHK戦後75年特集「戦争童画集~75年目のショートストーリー~」、舞台「民衆の敵」、「みみばしる」、舞台・映画『アルプススタンドのはしの方』(20/城定秀夫監督作)など。脚本作toRmansion「にんぎょひめ」、脚本・監督作『はたらかないせんとうき』などクリエイターとしても活動。
キャラクター紹介
水島勇作(ネジ)
繊細で引っ込み思案、何を考えているかわからないことが多いネジは、吉尾(成田凌)の一番の友達。
吉尾と心を許しあっていて、お互いに本音が話せる存在。
現在は仲間内で唯一地元の静岡に残り、ネジ工場に勤務にしている。
余興では振付担当。振付への熱意がすごい。
飯豊まりえ
1998年1月5日生まれ、千葉県出身。2012年の女優デビュー後、数多くのドラマ・映画に出演。
主な作品では、映画「いなくなれ、群青」、「シライサン」、ABEMA「僕だけが17歳の世界で」、EX系「家政婦のミタゾノ」、TBS系「そのご縁、お届けします」、NHK「岸辺露伴は動かない」、NTV系「君と世界が終わる日に」など。
『Oggi』専属モデル『MORE』レギュラーモデル。
内田理央
1991年生まれ、東京都出身。雑誌『MORE』レギュラーモデル。
2018年放送のドラマ『おっさんずラブ』(テレビ朝日系)で主人公の幼馴染・ちず役で人気を博し、同作で第22回日刊スポーツ・ドラマグランプリ助演女優賞を受賞。
その他、ドラマ『掟上今日子の備忘録』(日本テレビ系)やドラマ『海月姫』(フジテレビ系)などに出演し、ドラマ『向かいのバズる家族』(日本テレビ系)やドラマ『来世ではちゃんとします』(テレビ東京系)では主演を務める。
2020年8月には舞台「星の数ほど星に願いを」にて舞台初主演を務め、10月にはドラマ『はぐれ刑事三世』に主人公のバディ役で出演し、NHK BS時代劇「明治開花 新十郎探偵帖」(2020年12月)ではヒロイン役として、時代劇に初挑戦。
小林喜日
2004年3月17日生まれ。愛知県出身。
2015年から子役として活躍。ドラマの「ウロボロス〜この愛こそ、正義。」で主人公・段野竜哉の幼少期役で出演し話題に。その他には2017年「A LIFE〜愛しき人〜」、2019年「グッドワイフ」などに出演。映画では、2015年『グラスホッパー』(15/瀧本智行監督作)、2018年『劇場版 コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』(18/西浦正記監督作)などがある。
都築拓紀(四千頭身)
1997年3月20日生まれ。茨城県出身。
2016年、後藤拓実、石橋遼大とともにお笑いトリオ・四千頭身を結成。ボケ担当。「お笑い第七世代」として多数のメディアに出演する。2020年 M-1グランプリ 準々決勝進出。レギュラー番組には、日本テレビ「有吉の壁」、テレビ朝日「爆笑問題&霜降り明星のシンパイ賞‼」、FM FUJI「四千ミルク」がある。本作が映画初出演となる。
城田優
1985年12月26日生まれ。東京都出身。
2003年に俳優デビューし、映像、舞台、音楽と幅広いジャンルで活動中。
主な出演作にドラマ「ROOKIES」「SPEC」「天地人」「純と愛」、映画『亜人』(17/本広克行監督作)等がある。
舞台では2010年にミュージカル「エリザベート」で第23回読売演劇大賞優秀男優賞、第65回文化庁芸術祭演劇部門新人賞など数々の賞を受賞。
16 年には「アップル・ツリー」で演出家デビュー。近年の主な出演作に「NINE」「ピピン日本語版」等がある。また19年版「ファントム」では演出・主演を務めた。今年5月には「ブロードウェイと銃弾」に主演予定。
20年夏公開されたディズニー&ピクサー最新作『2分の1の魔法』(ダン・スキャンロン監督作)では主人公イアンの兄バーリー役の吹替を担う。
現在、珠玉のJ-POPを揃えたカバーアルバム「Mariage」が絶賛発売中。
前田敦子
1991年7月10日生まれ。千葉県出身。
AKB48のメンバーとして活躍し、2012年に卒業。女優として、NHK大河ドラマ「龍馬伝」、フジテレビ系ドラマ「花ざかりの君たちへ~イケメン☆パラダイス~2011」などのドラマに出演。市川準監督の『あしたの私の作り方』(07)で映画デビュー。2011年、映画『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』(田中誠監督作)で初主演。近年の主な映画出演作に『さよなら歌舞伎町』(15/廣木隆一監督作)、『イニシエーション・ラブ』(15/堤幸彦監督作)、『モヒカン故郷に帰る』(16/沖田修一監督作)、『探偵はBARにいる3』(17吉田照幸/監督作)、『町田くんの世界』(19/石井裕也監督)や、ロカルノ国際映画祭で上映された主演映画『旅のおわり世界のはじまり』(19/黒沢清監督)などがある。
滝藤賢一
1976年11月2日生まれ。愛知県出身。
2000年、『BULLET BALLET』(塚本晋也監督作)で映画デビュー。その後、大河ドラマ「龍馬伝」、ドラマ「外事警察」、映画『踊る大捜査線 THE MOVIE3』(10/本広克行監督作)など話題作に多数出演。2013年にドラマ『半沢直樹』で主人公の同期役を熱演し注目を浴びる。近年では、『るろうに剣心 京都大火編/伝説の最期編』(14/大友啓史監督作)、『関ヶ原』(17/原田眞人監督作)、『孤狼の血』(18/白石和彌監督作)、『コンフィデンスマンJP プリンセス編』(20/田中亮監督作)、『さんかく窓の外側は夜』(21/森ガキ侑大監督作)等様々な作品に出演している。
近藤芳正
1961年8月13日生まれ。愛知県出身。
『中学生日記』でデビュー。'79年に劇団青年座研究所に入所。映画『12人の優しい日本人』(90)、『THE 有頂天ホテル』(06)、『ザ・マジックアワー』(08)、舞台『笑の大学』(96・98再演)など三谷幸喜作品に数多く出演。また、2001年から自身がプロデュースする「劇団♬ダンダンブエノ」を立ち上げるなど、現在、舞台プロデュースの他、若手俳優に対してのワークショップを主宰し、後進の指導にも力を注いでいる。近年の新型コロナウイルス感染拡大防止自粛期間中はZOOMを利用したリモート朗読劇「『12人の優しい日本人』を読む会」や無観客生配信独り芝居「DISTANCE」に出演するなどの活動が話題となった。
岩松 了
1952年3月26日生まれ。長崎県出身。
劇作家、演出家、映画監督、俳優として、舞台以外にもテレビ、映画などで活躍。1980年代後半から劇作家、演出家として頭角をあらわし、1989年、「蒲団と達磨」で第33回岸田國士戯曲賞、1993年に第28回紀伊国屋演劇賞、1998年「テレビ・デイズ」で第49回読売文学賞、1997年『東京日和』(竹中直人監督)で第21回日本アカデミー賞優秀脚本賞受賞など受賞を重ねている。2008年公開の映画『たみおのしあわせ』では監督・脚本を務めた。映画では『トイレのピエタ』(15/松永大司監督作)、『東京喰種 トーキョーグール』(17/萩原健太郎監督作)、『ステップ』(20/飯塚健監督作)、『花束みたいな恋をした』(21/土井裕泰監督作)などに出演。
監督・脚本 松居大悟
1985年11月2日生まれ。福岡県出身。
劇団ゴジゲン主宰、全作品の作・演出を担う。2012年、『アフロ田中』で長編映画初監督。その後『スイートプールサイド』(14)、『私たちのハァハァ』(15)、『アズミ・ハルコは行方不明』(16)、『アイスと雨音』(18)、『君が君で君だ』(18)、『#ハンド全力』(20)など。枠に捉われない作風は国内外から評価が高い。20年に自身初の小説『またね家族』を上梓。21年1月より放送されるテレビ東京『バイプレイヤーズ』新シリーズと劇場版も手がける。
撮影 高木風太
1981年生まれ。00年大阪芸術大学に入学(04年卒)。大学在学時よりインディペンデント映画の撮影に携わる。主な作品に『セトウツミ』(16/大森立嗣監督作) 、『ハード・コア』(18/山下敦弘監督作)、『見えない目撃者』 (19/森淳一監督作)、『二人ノ世界』 (20/藤本啓太監督作) がある。
照明 秋山恵二郎
1980年生まれ。主な作品に『ジャーマン+雨』(06/横浜聡子監督作)、『ハッピーアワー』(15/濱口竜介監督作)、『セトウツミ』(16/大森立嗣監督作)、『きみの鳥はうたえる』(18/三宅唱監督作)、『アンダー・ユア・ベッド』(19/安里麻里監督作)、『佐々木インマイマイン』(20/内山拓也監督作)、『花束みたいな恋をした』(21/土井裕泰監督作)などがある。
録音 竹内久史
1978年生まれ。主な作品に、ドラマ「全裸監督」、映画『君が君で君だ』(18/松居大悟監督作)、『ハード・コア』(18/山下敦弘監督作)、『見えない目撃者』 (19/森淳一監督作)、『ライアーライアー』(21/耶雲哉治監督作)がある。
編集 瀧田隆一
1983年生まれ。株式会社アクティブシネクラブに所属後フリーランスに。
主な作品に『リトル・フォレスト 夏/秋』(14/森淳一監督作)『リトル・フォレスト 冬/春』(15/森淳一監督作)『はなちゃんのみそ汁』(15/阿久根知昭監督作)『羊と鋼の森』(18/橋本光二郎監督作)『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』(19/河合勇人監督作)『見えない目撃者』(19/森淳一監督作)『#ハンド全力』(20/松居大悟監督作)などがある。
振付 パパイヤ鈴木
1966年生まれ。バンド・歌手・ダンサー・インストラクター等幅広い活動を経て、 98年「パパイヤ鈴木とおやじダンサーズ」を結成。
グループとしての活動のほか、タレントや俳優、音楽制作など マルチに活躍。アーティストの楽曲からCMキャラクターまで、振付作品の数は膨大。いずれもパパイヤ鈴木ならではのインパクトある個性的な振付で話題を呼んでいる。
音楽 森優太
1985年生まれ。主な作品に『#ハンド全力』(20/松居大悟監督作)、『男子高校生の日常』(13/同作)、『恋するけだもの』(20/白石晃士監督作)、『ホリミヤ』(21/松本花奈監督作)がある。また、連続ドラマ『グッド・バイ』(18年/テレビ大阪・BSテレ東)、舞台『muro式.5~10』(11~18/主催:ムロツヨシ)、演劇ユニットゴジゲンの全作品など、舞台、ドラマの劇伴音楽も制作。
VFXスーパーバイザー オダイッセイ
1965年生まれ。長崎県出身。映画監督、脚本家、VFXスーパーバイザー。
大学在籍中から映像ディレクターとして活動を始め、自身の監督作『カンフーくん』(08)では第58回ベルリン国際映画祭に正式出品されている。VFXスーパーバイザーとして の主な作品に『舞妓Haaaan!!!』(07/水田伸生監督)、『母と暮せば』(15/山田洋次監督)、『アンダードッグ』(20/武正晴監督)、『燃えよ剣』(21年公開予定/原田眞人監督)がある。
主題歌 ウルフルズ
1988年結成。バンド名は、メンバーお気に入りのLPレコードのジャケットの帯にあった「ソウルフル」が改行のため「ウルフル」と読めたことに由来する。1992年デビュー。1995年のシングル『ガッツだぜ!!』、翌年の『バンザイ〜好きでよかった〜』でブレイク。アルバム『バンザイ』は100万枚を超える大ヒットを記録。メンバーはトータス松本(Vo&Gt)、ジョンB(Ba)、サンコン Jr.(Dr)からなり、日本を代表する唯一無二のワンダフルロックバンドとして自身の全国ツアー、恒例の野外ワンマンライブ「ヤッサ」はもちろんのこと、各地のフェスでもその圧巻のライブパフォーマンスで多くの人を魅了し続けている。2022年にはデビュー30周年を迎える。
Comment
松居大悟監督
ポケットの奥でクチャクチャになった映画の半券みたいに、意気込みなんて奥の奥にしまってしまった。パリパリになった紙を丁寧に開くと、印字された文字がかすれていて、結局何を見たんだっけと思い出せなくなっている。思い出そうとしても、帰りに食べたラーメンとか、階段で寄り添うカップルが邪魔だったとか、どうでもいいことしか思い出せなくて。だけどこの半券を駅のゴミ箱に捨てなかったということは、当時の自分の中で留めたかった記憶なんだろうなという事実だけが情けなく残っている。そしてその半券はやっぱり捨てられずに、元あったポケットの奥にそっと戻してしまう。なかったことにしようとしてるのではなくて、その過去を大切にとっておきたいのかもしれない。こうして作品を届けられる、という不確かだけど確実な未来が、今はとても嬉しいです。
しょうもない友だちに向けて作った物語です。
オリジナルにこだわってきたわけではないけれど何よりオリジナルで、そんな汚い字の手紙を、変な役者陣と面白いスタッフによって、ポケットの中に突っ込んだ手ごと抱きしめるような作品になった気がしています。
昼と夜の狭間の、形容できない時間が好きで。曖昧にこそ真実が宿ると信じていて。またこんな小さな世界を描いてって言われても、この小さな感覚に救われてきたし、そんな些細なことで世界なんて変えられるんじゃないかと思っています。
話が大きくなってしまいましたが、友だちみたいな映画です。コイツに会いに来てください。なんてことない夕暮れの下で、一緒にへらへら笑いましょう。遠慮はいらないぜ!
成田凌さん
暮れなずまない時間、暮れなずんでくれない時間、暮れなずまさない時間。
彼らの選択を笑ってやってください。
すごいのできました。
・キャラクター:吉尾。高校時代、清掃委員をやっていたが、明石に誘われて演劇に挑戦することになる。
高良健吾さん
今でもこの現場で過ごした日々はたまらなく愛しくて、大切なものです。
クランクアップの日はなにかが溢れ出しそうで、皆んなと目を合わせたくなかったです。
この現場が好きでした。
現場の皆んなでバカしながら、褌一丁になりながら精一杯やりました。
1人でも多くの方々に観てほしいです。
・キャラクター:欽一。東京で劇団を主宰している。今回皆を招集。
若葉竜也さん
松居大悟監督の映画は全て観てますが、一番好きです。
自分が出演しているからではなく、観客として、一番好きです。
「どうすっか?このあと」
そんな映画です。
・キャラクター: 明石。欽一が主宰する劇団で役者をやっている。
浜野謙太さん
マネージャーから話が来る前に高良くんから電話があって「はまけんさん、映画の台本読みました?めっっちゃ面白いです!マジ楽しみです!」高良くんてホント最高だなと共に、これは成功させるしかないと興奮で始まりました。松居監督の映画はほぼ観ていて、念願叶ってご一緒の現場は彼に翻弄され尽くし、悩み、笑い、泣かされ、あっという間の稽古&撮影期間でした。
つまり、きっと良い作品なので観てください。
・キャラクター: ソース。高校時代お調子者だった後輩。6人の中で唯一結婚している。
藤原季節さん
映画の撮影がこんなにも楽しかったのは初めてです。
また、自分の出演作を観てこんなに楽しめたのも初めてです。こんなに楽しくて良いんだろうか。
「ハッキリさせようとすんなよ」
そんな台詞に心が救われた気がしました。僕も、沈まない夕日の中にいつまでも暮れなずんでいたいです。 映画の中でくらい、そうしていたいです。
・キャラクター: 大成(ひろなり)。東京で会社員をやっている後輩キャラ。
目次立樹さん
舞台版から同じ役で続投させていただきました。この作品が小劇場から全国の映画館へと広がるなんて思ってもみませんでした。改めて不思議な魅力に溢れた作品だと実感してます。
忘れてはならないのは、この作品は舞台版の役者やスタッフ、お客様の協力なくして生まれていなかったです。深く感謝を申し上げます。 最後に両親へ。作業着の似合う男に産んでくれてありがとう♡
・キャラクター:ネジ。地元のネジ工場勤務。吉尾と仲が良い。